畑の棚田 105km

日本棚田百選に選ばれている滋賀県の畑の棚田に行ってきました。
行きは山中から161号線を琵琶湖沿いに北上。
朝が早かったのと仕事の疲れで全く力が出ず21分半くらいでよろよろ上り、161ものろのろでした。

50kmくらい走っていると体が慣れてきて普通に。コーラ飲んで畑の棚田に到着。

ここの棚田は下から上まで標高差が100mくらいあってなかなかスケールです。
以前に上を通る林道を通った事があったのですが、その時はここがそんなに有名な棚田とは知らず通り過ぎていたのでした。
ということで今日はサポートカーと子どもも連れて棚田を散策。非常に気持ちの良い集落でした。
オーナー制度に参加している人たちが家族連れで雑草刈りしてました。

棚田の集落がなぜ気持ちいいか。
そもそも棚田は割に合わない。なかなか生計を立てていくのが難しいのだと思う。
今ちゃんと耕作されている棚田と言うのは、オーナー制度とかを導入して地元の人が頑張って保存している棚田ばかりだ。
結局、地元の人が「何でも効率化すれば良いってもんじゃない。この美しい棚田を後世に残そう」と決意をし、それをオーナー制度などを導入して実現してきたところばかりだから、そこに愛がある。
美しい景観を残そうと言う誇りを感じるからこそ温かい、気持ちが良いのではないか、というような事を考えた。
とにかく気持ちの良い集落だった。

棚田を満喫した後は、朽木から帰ってきました。
畑の集落から朽木に抜ける林道へは、集落の中から激坂の道を上ってショートカットできるのですが、この激坂がすごい。
25%を越えると思われる坂で、途中から全く乗れませんでした。車もかなり危険を感じるレベルで、一旦止まったので再出発の時にクラッチが焼けて異臭を放ってましたw
また激坂が好きな人か棚田が好きな人を連れて来たいものです。


より大きな地図で 100606畑の棚田 を表示

美山ロード観戦


最近更新をさぼり気味ですが、週末に50-100kmくらい乗るようにしています。
この週末は美山へ。ちょうど美山ロードが行われる日だな、と気付き往復100km走ってきました。
昼に人と会う約束があったのでタイムリミットは11時半ころまで。
そこまでに100km走って帰れるように、ということで時計とにらめっこしながらの走行。
11時半に帰れるように9時40分まで走ってたどり着かなかったら引き返そうと思っていましたが、9時41分に美山ロードのコースに到着。
カテゴリー2の1周目だけ観戦してすぐに帰ってきました。
どうやらカテゴリー1では小嶋選手などが逃げて面白い展開だったようで、見れなくて残念でした。

というか、そもそも美山ロード自体にエントリーしようと春先は思っていたのですが、京都車連ホームページになかなか要項がアップされないなーと思っている間に機を逸してしまったようで参加ができず。

どわーっと走る自転車の集団を見て、来年は出ようと心に決めて帰ってきました。

京都新聞写真コンテスト

はてなダイアリーで「京都新聞写真コンテスト」なるものが開催されているのを発見。
しかも先日の樒原の棚田で応募されている方を発見!
ということで僕も便乗して先日の写真で応募してみます。

題名:樒原の夕陽
撮影日:2010/4/24
場所:京都府京都市右京区嵯峨樒原
撮影データ:FinePix F100fd 7.3mm f/10.0

シャッタースピード、ISOは分かりません。
よろしくお願いします!

越畑の棚田へ

ケケくんがどっか自転車で走りに行こうと言うので越畑の棚田を見に行きました。
最近父親が棚田が好きらしく、あちこちの棚田の写真を見せてもらっているうちに自分も棚田が気になり始めています。
そんな父親がしきりに「越畑に行ってみたい」というのですが、僕の越畑のイメージは「斜面に農村集落があるだけの田舎」のイメージで、これまで何度も自転車で通っていましたが、そんなに素晴らしい棚田がある事など一度も意識した事がありませんでした。
ちょうどこの時期は田んぼに水を張る時期で棚田もきれいだろうし、一度じっくり棚田を見てみようと行ってみました。

京見を越えて笠峠方面へ向かいます。このあたりは超絶眠くてへなちょこ走りしてました。

前日までの雨で廻り田池の水があふれんばかり。木が水に埋まっちゃっています。
いつも干上がっているイメージがあるので、こんな水があるの初めて見た気がします。

そして越畑に到着ー。
いつも通る保津峡に向かう道から少し降りると、確かに広大な棚田が広がっていました。
ちょうど田に水を張り始めたところらしく、まだ水のない田も多かったです。ちょっと早かったかな。

あぜ道の田んぼ側は丁寧に壁面が補強されています。
ラクターを改造したようなあぜ道補修車みたいなのが動いていたので、おそらくそれで土を造成しているのでしょう。庭園を思わせる手入れの行き届きぶりです。

だだっぴろい棚田地帯。
越畑の棚田は日本の棚田百選には入っていないので、それほどスケール大きくないのかなと思っていましたがこれはそれなりの規模があります。

で、この棚田をできれば遠くから一望してみたい、ということで近くの山まで上って見ることにしました。
ネットで検索すると、近くの送電鉄塔のある尾根から棚田が一望できるとの情報あり。

国土地理院の地図でも点線の登山道が描かれており、その道を上れば棚田が見えるのだろうと地図にある登山道入り口に向かいます。

登山道入り口はとても分かりにくく、フェンスを扉のように開けられる部分が1か所ありここから入るというのを10分くらい彷徨って発見。いざ山に向かいます。

が、ようやく入り口を見つけたものの、その先がまた難関。すぐに現れた川を渡るのも一苦労です。

当初の予定では自転車を担いで上り、反対側から下ろうと思っていたのでこの頃は自転車を担ぎながら歩いていたのですが…

しばらく行くと自転車を担いではとても渡れないような崖が出現。
もはや登山道らしきものは無くなりました。すでに時間が17時近くになっており、明るいうちに京都市内に戻れるかどうかも少し怪しい状況。
進むか戻るか考えましたが、ここに自転車を置いて、あとは歩きでピストンする事に予定を変更。
「20分だけ行ってみて、たどり着かなかった戻ってこよう」と時間を決めて進むことにしました。

このあたりもう道はなく、国土地理院の地図を入れたGPS端末のGarmin 705の地図にある点線を頼りに、大まかにルートを外さないようにしながら藪こぎで前進しました。
一人だったら絶対引き返していたと思いますが、2人は心強いです。あとは、GPS端末の威力を感じた瞬間でした。
たとえ道がなくても、Garminで大体の場所が正確である事が分かっていれば、目的の場所がどっちにあるかが確実に分かる、という事の安心感はすごいなと感じました。
(余談ですがこれで登山の事故とかが減ると良いですね。登山には必携だと思います)

自転車を置いたら途端に進む速度が早くなり、なんとか予定の20分以内に稜線に到着!

ほぼ同じポイントから樒原越畑の棚田が全て一望できました。
写真は樒原の鎧棚田です。


こちらが越畑の棚田です。

帰りは少し別のルートからちょっと強引に斜面をよじ登って、越畑樒原の間くらいの場所に戻ってきました。
なんとか生還してほっとしてますw
時間も遅くなり明るいうちに六丁峠を越えようと、急いで帰り始めます。

帰る間際に樒原の棚田から見えた夕陽。
図らずも時間が遅くなったおかげで、水を張った棚田に夕陽が映えて素晴らしい光景でした。
樒原の棚田は越畑と違って曲がりくねっており、こちらも味があります。

越畑樒原の棚田、予想以上の美しいスポットでした。
水田に水が入り始めるこの季節、おススメです。


より大きな地図で 100424越畑 を表示

今日のコース。越畑樒原周辺を拡大しています。
衛星写真でも棚田が広がっている様子がよく分かります。
ちなみに山の上への道は南の樒原から別のルートがあり、そちらの方が歩きやすいのかもしれません。

米原から海津大崎へ


今週末は桜が見ごろ。日本の桜を見に行こう!ということで、琵琶湖岸に行ってみました。
まず米原まで新幹線輪行。なんとひかりに乗ればたったの20分で米原に着きます。(20分で移動した距離を4,5時間かけて戻ってくるのかと思うと新幹線の威力を思い知りますね)
で、写真は長浜城。この時はまだ時間が早かったですが、すでに花見客でごった返していました。

続いて訪れたのがちょっとマニアックなこの西野水道。
余呉川が琵琶湖に注ぐ手前に山本山がそびえていて水がたまり洪水が起きる事があるというので、山をくりぬいて水を琵琶湖に流すトンネルを掘った、というのがこの西野水道らしいです。

西野水道(にしのすいどう)は、滋賀県長浜市高月町西野にある余呉川の放水路。近年までは西野隧道と、書籍等に記載される場合もあった。
かつて余呉川は大雨の度に氾濫を起こし、流域の集落に大きな被害をもたらし続けていた。特に、現・長浜市高月町西野周辺はその集落の高低差ゆえ、氾濫の度に集落は浸水・飢饉に悩まされた。その集落で育った僧の西野恵荘が、これを打開するには琵琶湖に放水路を作らなければならないと考え、天保11年(1840)7月29日に掘削しはじめた。工事は岩盤の固さ、資金、落石事故などが原因で難工事であったが、弘化2年(1845年)9月1日に完成した。1950年に新たな水路が掘られ、またその南に1980年には大規模な余呉川放水路が出来た。現在、この水路は滋賀県指定文化財に指定されている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%87%8E%E6%B0%B4%E9%81%93

ということで、なかなか歴史のある場所のようで、先日琵琶湖博物館に行った時にこの水道の事を知ったので行ってみたいと思っていたのでした。
トンネルは初代、2代目、3代目と3本あり、現在は非常に太い3本目だけが使われていて、初代と2代目は中を通る事ができます。

と言っても初代はこんな感じの真っ暗トンネルでライトが無いと入れないような狭いトンネルで、僕は2本目のトンネルを自転車で通って琵琶湖側に出てみました。

琵琶湖側に出ると3代目の出口で釣りをしている人がたくさんいました。
いつも通っていた湖周道路の近くにこんな面白スポットがあったんですね。

旧賤ヶ岳トンネルから。

トンネル抜けたところから奥琵琶湖パークウェイ方面が気持ちよく眺められました。
いつも琵琶湖を1周するときは1日で200kmくらい走らないといけないのでこの辺は国道のトンネルを走っていたのですが、旧道良かったです。

そして今日一番の目的地とも言える海津大崎へ。
昔から桜の名所と言う事は知っていましたが、春に来た事はなかったので一度来てみたかったのでした。
10km近く、湖岸に沿ってひたすら桜並木が続きます。
花見客もたくさん来ていて、湖岸の道路はマキノ→永原方面に向けての一方通行になっていました。

お花見船やカヌーもたくさん出ていました。船からの花見はいつか挑戦してみたいです。

マキノからは安曇川から朽木を通って帰りました。
午後からは仕事で目標帰宅時間は13時でしたが、途中でいろいろ観光していたこともあって全く間に合わず。最後はひぃひぃ言いながら花折を上って2時半ころ京都に着きました。合計140kmくらいの道のりでした。


今日のコース(マキノでGarminが電池切れして途絶えています)

八丁平へ


暖かくなったら一度自転車で行ってみたいと思っていた八丁平に行ってきました。
昨年秋に朽木側から往復5時間ほど登山で行ったのですが、南西側には林道があり自転車でもアプローチできそうだったので、ぜひあの高層湿原にもう一度、ということで行ってみました。
今回は車を花背峠の入り口に置いてそこからアプローチ(これがのちほど裏目に出ます)。
百井峠は相変わらず激坂。途中で一度水を飲んで休みつつ最初の峠をクリアです。
写真は百井峠のスギ林。きれいに手入れが行き届いていて美しいです。

百井の集落からさらに北に向かう道を行くと修道院への分岐があります。
ここはノルウェイの森に出てくる修道院ですが、全然ひとけがなくて今も使われているのかどうか怪しい感じでした。

百井町から7kmくらい北に行くと大見の集落が現れます。
川が荒野を枝分かれしながら好き放題流れている湿原のような場所があってなかなか楽しい光景でした。
こういう手付かずな自然の造形は美しいですね。

大見の集落からさらに北に2kmくらい行くと尾越の集落です。
僕にとっては百井に集落がある事自体が驚きなのに、さらにそこから10kmも奥に進んだところに人が住んでいる事がかなり驚きです。
春から秋の間はまだしも、冬はかなりの雪が積もってそう簡単には下界に降りられないと思うのですが、どういう経緯でこの集落ができたのか不思議でなりません。
と、思って少し調べたらこんなのが出てきました。

 大見・尾越の領地は鎌倉後期から室町期は足利(将軍)家の所領となっていた。このことは
「葛川絵図」(1317)からも伺える。応永年中(15世紀初頭)には醍醐寺三宝院に寄進され江戸
期に至った。江戸期は、山城国愛宕郡大見村は、久多村と共に旗本朽木氏の知行地だった。尾越
村は「享保村名帳」に大見村のうち尾越村分として村高33石とあり、大見村の一部だった。明治
22年愛宕郡大原村大見、同尾越、昭和24年左京区大原大見町、同尾越町となる。昭和50年大見の
世帯数4・人口6、尾越の世帯数3・人口6。木炭需要の減少に伴って人口が減少、廃村となる。

http://www.acdfo-kyoto.jp/data/2001/fk0003.html

そのほかいろいろ書いてありますが、この道は鯖街道の1つだったようで、なるほどと思いました。
廃村という記述もありますが人が住んでいる様子だったので、夏場だけ住んでいるのかも知れません。

尾越を抜けて林道久多尾越線に入るとゲートが出てきます。
ここからダートになるのかな?と思ったらまた舗装になりしばらく続きます。最近舗装された様子でした。

舗装はかなり奥まで続いていて、結局久多に抜ける林道と八丁平方面への分岐まで舗装されていました。
ということでロードのトレーニングでこの辺まで走りに来ることも可能です。人も来ないので面白いかもしれません。

八丁平へ向けてダートの林道を走ります。
だんだん視界が開けてきて非常に気持ち良い道。

八丁平の直前で林道が終わり、登山道に。ほとんど平坦なので乗りながら楽しく走れます。
直前まで林道が続いているあたり、かつての八丁平林道の攻防のあとを見るようでなんか複雑な気分です。

八丁平の湿原の周りはぐるっと一周できる登山道があり、これを一周しました。
前回登山できた時も感じましたが、「こんな場所が北山にあったなんて」と思うような幻想的な風景が広がります。
途中パラパラと雪が舞ってくる天気でしたが、それでも楽しめました。

湿原の中の木道セクション。恐る恐る乗っていると・・・

木道の上でつるっと滑って足を湿原にずぼっ。
左足がくるぶしの上まで泥に浸かってしまいました。とほほ・・・

同じ道を戻るのも脳が無いので帰りは一つ峠を越えて林道に戻ってみました。

八丁平を回り終え、帰りは山村都市交流の森方面から帰る事にします。
こちらは100%ダートの林道。結構傾斜のきつい箇所もありますが、なかなかの景色。
標高は900m近くあり、北山では恐らく最も標高が高い林道の1つじゃないかと思います。
交流の森に下りた後は裏花背を上ってゴール。
ここまで随分走ったので裏花背が思いのほかしんどかったです。
帰りは車で市内に向かったのですが、花見渋滞で賀茂街道が激込していて、これなら自転車の方が早かったなと後悔しました。

ということで八丁平に初めて自転車で行ってみましたが、高層湿原とその周辺の高度感のある世界は浮世離れしていて良いコースでした。

林道久多尾越線はそのまま北に抜ければ久多に出られますし、さらに久多から北に根来坂峠を越えて、林道版の鯖街道走破、というの面白いかもしれません。また挑戦してみようかな。


より大きな地図で 1004038八丁平 を表示